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2022/11/09 12:27


※最終更新日:2023/11/15

はじめまして、旬の柑橘(かんきつ)の食べくらべ体験をお届けする定期便#かんみ柑橘キュレータの清原優太と申します。

これまで食べた柑橘は150種類以上。日々、日本中・世界中の柑橘を探し求めています。活動を「マツコの知らない世界」などのメディアに呼んでいただきお話ししたこともあります。




みかん・柑橘のあたらしい楽しみ方を広めたい!

私の活動の原点は大学時代です。学生時代には「東大みかん愛好会」というサークルを設立し「日本のみかんの消費量を増やす!」を理念に「みかん狩りができる観光電車を走らせる」など柑橘の魅力を伝える活動をしていました。



年々減少する収穫量

柑橘、特に温州みかんの収穫量は年々減少し続け、最盛期の1/5になっているのです。収穫量が減り続けているというのは、消費量も減少しているということ。初めて喋った言葉が「オレンジジュースちょうだい!」で幼少期から呼吸をするかのように柑橘を食べてきた私にとって、とても衝撃なデータだと感じ「東大みかん愛好会」設立のきっかけになりました。



日本中の産地を回る

大学時代、大学にはあまり行かず全国の柑橘産地を周り最終的に300人以上の柑橘農家さんと繋がりました。全国の柑橘産地をまわる中で気づいたことは、産地産地に根づいている特産品種があること。そして、一般的に冬の時期限定と思われがちな柑橘のシーズンは思っていたよりも遥かに長く、夏に収穫可能な品種すらあるということです。一方で、品種数があまりに多すぎて、いつ・どの品種が美味しいのか整理がなされていないことにも気がつきました。

上記の経験を得て「旬の柑橘の食べくらべ定期便」を作ると面白いのではないかと2020年に思いつきました。

購入者からすれば、毎月「どの品種が美味しいのか」という選ぶ手間無しに厳選された食べくらべセットが届きます。また、定期便であることで数量が見えるので超人気品種や一般入手が困難な激レア品種も先に確保し、お届けすることが可能になります。

定期便を通じて今まで食べたことのない柑橘から好きな品種が見つかり、少しでも柑橘に興味を持つ人を増やすことができれば、消費が減少傾向の中、生産者さんのお力にもなれるかもしれない。

このように考えて、2021年に試験的に柑橘の食べくらべブランド「柑味」を立ちあげ、7ヶ月間で35種類の柑橘を購入者の方にお届けしました。


【かんみ2022年シーズン】「柑味」から、大幅リニューアル#かんみを2022年11月にスタート!



2022年夏頃には「柑味」のリニューアルの準備をスタート。
「柑味」から柑橘の可愛らしいイメージがある「かんみ」に屋号を変更し再出発しました。
2022年9月からCampfireを通じてサービス初期のお客様を募集しました。(リンク

結果、大変ありがたいことに186人の方からご支援をいただき、無事#かんみのスタートダッシュを切ることができました。

#かんみにリニューアルした最大の変更点は、「1年を通して毎月6-7品種の柑橘をお届けする」こと。春夏秋冬どの月でも柑橘を楽しめることができたら絶対に楽しいという柑橘愛好家としての私自身の拘りから来るものでした。

ただ、「柑味」時代の運営実績は1月から5月だけだったので、特に一般的に柑橘欠乏期と見なされる6月から8月は机上の上では回せるはずだと認識しつつ自分自身「本当に回せるのだろうか.....」と不安にも思いながらのスタートでした。

結果的には無事2022年11月から2023年10月に、約束していた87品種を超える89種類の柑橘をお届けすることができました。

【当初の予定82種】

【実際にお届けした品種】

前述の6月から8月のお届けの不安から、春以降は積極的に新規会員を募集させていただくことは控えて既存のお客様にお届けすることを最優先にサービスを運営してきましたが、22年シーズン最終号の10月号をお届けした際には無事12ヶ月間完走できてとても安心したことを覚えております。

【かんみ2023年シーズン】昨年の経験を元に#かんみをアップデート!

2023年11月号から#かんみ2023年シーズンを開始しました。
"2023年シーズン"は2023年11月から2024年10月までとなりますが、もちろんいつの時期に買っていただいても最大12ヶ月間毎月違う柑橘が届くのが特徴です!

さて、2023年シーズンの更新点は大きく2点です。

(1)年間100種類保証プランのご提供
昨年の経験を踏まえて「年間100種類保証プラン」というのをご用意いたしました。
昨年89品種をご提供している際に、面白い品種でありながら「毎月7品種」という制約から同封を断念した品種がいくつかありました。また、大変な希少種のため定期便のお客様全員に同封することはできない品種というものも存在しました。

それらの経緯に加え、「年間89品種届けられたということは、あと毎月に1品種追加でお届けできれば大台の100品種に乗せることができるな」と他のサービスがやっていないことにチャレンジしてみたいという私自身の挑戦心が働いたこともあり、今回#かんみプレミアムをご用意した次第でした。


1ヶ月に割り戻すと6,000円ではあるのですが、1年間のご契約を前提としているため、総額72,000円と高額な商品となっております。決して全ての方にお勧めできるプランではないのですが、もし通常の通販などで100種類購入しようと思った際には100品種×商品・送料代が発生する可能性を鑑みれば十分価値はあるのではないかと思っております。ぜひ我こそは!という柑橘マニアの方はご検討ください。チャットやメールを通じての購入ご相談も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。また、「プレゼントに使いたいから熨斗をつけることは可能か」など個別的なオプションも柔軟に検討できればと考えておりますので併せてご相談ください。(オプションに関しては追加料が発生する可能性がございます)

(2)購入者枠の拡大及び、更に美味しい基本年間84品種ラインナップの策定

2023年シーズンは安定した年間品種ラインナップを策定できたため、当面は数量制限なく全てのお客様にお買い求めいただけます。


加えて品種数も微増いたしました。2022年シーズンの当初告知していた82種類と比べ、2023年シーズンは84種類のお届けを予定しており、+2品種ではありますがお届け品種が増えております。僅か2品種にも感じられるかもしれないのですが、内訳としては6-7月の2ヶ月間で1品種ずつ増やせるようになったことが寄与しており、夏の柑橘欠乏期に希少な柑橘が1品種プラスされました!

また、年間品種ラインナップ策定に際して2022年の経験を元に、各月より美味しい品種をより旬の状態でお届けできるようになったことが特徴です。2022年シーズンは初年度だったこともあり、また春先に寒害で一部の産地に影響があった関係で、当初告知の品種から実際に届いた品種が変更になってしまったことが多々ありました。また、一部品種においては「1ヶ月前の方がより美味しかった」「1ヶ月更に木熟させた方がより美味しくなっていた」「1段階大きいサイズの方が満足感があるはず」という1年間サービスを運営してみて初めてわかったこともありました。

上記を踏まえ、更に美味しく更に安定した毎月7種類のラインナップを2023年11月時点でご用意することができました。具体的には「マコポン」など、2022年シーズンは自然災害でお届けが難しくなってしまった品種も取り入れています。

【2023年シーズンの84種ラインナップ】
※2023年11月時点

【2022年シーズンの当初82種のラインナップ】

「2022年に気になっていたけど、まだ1年目だから様子を見ていた」という方にとって、1年間のサービス運営実績を元に2023年シーズンをご提供いたしますので安心してご注文いただける内容になっているかと思います。

柑橘は”コミュニケーションフルーツ”

ここまで読んでくださりありがとうございます!
最後に、私は柑橘は"コミュニケーションフルーツ"だと思っていることをお伝えさせてください。

実は日本で温州みかんの生産量・消費量は最盛期の約50年前と比べて約2割にまで激減しています。生まれて初めて喋った言葉が「みかんジュースちょうだい!」という生まれながらのみかん好きでみかんを呼吸するかのように食べてきた私にとって、「こんなにも自分はみかんを沢山食べてるのに世の中ではみかんが食べられていないのか…」と大変な衝撃を受けた記憶があります。

柑橘は冬の風物詩として「こたつでみかん」の概念を多くの人が想起するほど、普遍的な果物です。柑橘のどこか懐かしさが醸す"ちょうど良さ"から、「実家からみかんが沢山届いた!」と近所や学校、職場でお裾分けが行われる光景を良く目にします。また、皮や房が天然の包装紙となっており、1つのみかんの美味しさを複数人で分かち合うことも可能です。

そんな親しみやすさを持ちながら、実はマニアックで奥深く、たくさんの品種や楽しみ方が無限に広がっている存在だと考えています。市場流通しているものだけでも約120種の温州みかんと80種の中晩柑類が存在し、その多様な品種を食べくらべるだけでも楽しいですし、食べれば人と語りたくなったり、産地に行って収穫をお手伝いしたくなることもあるかもしれません。

その更なる柑橘の奥深さを知ってもらう、1つのきっかけが多様な柑橘を食べ比べられる#かんみだと思ってサービスをご提供しています。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!

#かんみ柑橘キュレーターご紹介

清原 優太
(株)みかん代表。生まれた時からみかんが好き。消費量が全盛期の7割以上減少していることに大学時代衝撃を受け、柑橘振興サークル『東大みかん愛好会』を2014年に設立。全国の柑橘産地を巡り300人以上の生産者と出会う。全国を巡る中で、産地・業種が横断的に連携する場の必要を感じ『日本みかんサミット』を立ち上げ。その課題意識は柑橘産地横断型ブランドである#かんみにも繋がっている。#かんみには全国の産地ネットワークと、柑橘愛好家の自分自身の視点を生かしたキュレーターとして品種選定を実施。